コラム: ソフトクリーム

 ふとしたことから見たテレビで、ジョン・レノン( John Lennon )一家の夏休みのことをやっていました。軽井沢の万平ホテルに滞在し、時折街に出てはソフトクリームを買ったとのこと。息子のジュリアン( Julian )と母のオノ・ヨーコはキリマンジャロ・コーヒー味のソフトを、ジョンは普通のソフトを食べたようです。

 このソフトクリーム...私たちにはおなじみですが、調べてみると、どうも英語ではないようです。

 英語では " soft serve ice cream " およびこれを略して " soft serve " または " soft ice " などの名称で、「ソフトクリーム」は和製英語です。

 日本では第2次世界大戦後の1951(昭和26)年、米占領軍が明治神宮外苑でアメリカ独立記念日を祝ってカーニバルを開催。メーカーがコーンスタイルのソフトクリームの模擬店を開いて販売したのが始まりとされています。

 ジョン・レノンに代表されるビートルズ( The Beatles )は、まさに僕たちの青春でした。大学時代、ふとしたことから英語劇のサークルに属したのですが劇の上演が終わると、その「打ち上げ」に大学の安食堂で「コンパ」をするのが常でした。その時、安いラジカセから流れていたのがビートルズの曲。一人一人、食堂の中央に立って何かしらの芸を披露するのですが、上京して間もない僕は「エンやドット」と「大漁唄い込み」をやったのを覚えています。今からおよそ半世紀も前のことですが、今でも「エンやドットのオオツ」として仲間たちの間で知られています。

大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)