今年、最初のコラムです。タイムリーで読み応えのある文章を心がけたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
今話題の国、ベネズエラ( Venezuela )という名の由来には諸説があります。その中で有力なのはイタリアのヴェネツィアに由来するというもの。
1499年この地を訪れた探検者アメリゴ・ヴェスプッチが、グアヒーラ半島に並び建つインディヘナたちの水上村落を、水の都ヴェネツィアに見立て、イタリア語で「ちっぽけなヴェネツィア」( "Venezuola" )と命名した事によるとされています。
だいぶ前ですが私はこのヴェネツィアを訪れたことがあります。英語ではヴェニス( Venice )と表記します。シェークスピアの「ヴェニスの商人」でよく知られていますね。
地中海の小都市に過ぎなかったこの街が果たした役割を想う時、感慨深いものがあります。その一つは、この地があのマルコポーロを産んだことでしょう。
彼の著した「東方見聞録」に出てくる日本はまさに「日出る国」そのもので今読んでも新鮮さが伝わってきます。日本、とりわけ黄金文化は奥州・平泉の煌(きら)びやかな佇まいに呼応して、私たちにより身近なものとして存在します。私たちは狭い国土に身を置き日々の暮らしを営んでおりますが、決して恥じることはない、「日出る国」に生きていることを忘れずにいたいものです。
マルコポーロ、そして彼の著した「東方見聞録」のことを考えながら奥州に暮らす我が身のことを振り返ってみました。
大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)