コラム: 緑の島

 高校の頃、アメリカに関する洋書を読んでいたら、 Louisiana Purchase という項目に出合いました。「ルイジアナを買う」という...。どういうことかと迷い、しばらくはあっけに取られましたが、先を読むに従ってアメリカという国の成り立ちが少しずつ分かってきました。

 アメリカ合衆国とは元々あるのではなく、ピリグラム・ファーザーズ( Pilgrim Fathers )の時代から西へ西へと進み、ルイジアナをフランスから、アラスカをロシアから買うなどして、現在のアメリカ合衆国をかたち作ったのです。

 いつも迷うのですが「ワシントン」は首都 Washington の他にもワシントン州というのがあります。私たちになじみ深い都市シアトル( Seatle )があるのはワシントン州です。シアトルで首都ワシントンは " D.C. "と呼ばれます。私はシアトルを幾度か訪れました。

 アメリカのトランプ大統領がグリーンランドを併合する...。このニュースが飛び込んできて世界が驚きに包まれましたが、アメリカのこれまでのありようを見るとき、さもありなんと思えるのです。

 この「緑の島」をアメリカのものとする。アメリカの論理からすれば当然のことで、ましてや中国やロシアが触手を伸ばすとならばなおさらです。

 では、この動きを「暴挙」と見るか「当然の動き」と見るかは迷うところですが。肝心のこの島の住人の声は圧倒的に「ノー」のようです。

 そのような住民の声を無視してまで「当然の動き」とするのはどうかと思います。やはり「暴挙」と思わざるを得ません。大国の「論理」に同調する姿勢は日本には最もそぐわないからです。

大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)