3月は別れの季節でもあります。この時期、以前勤めていた大学でも卒業式が執り行われました。わずかな出会いでしたが、もうキャンパスで会うことはないと思うと、一抹の寂しさを覚えたものです。
「二十四の瞳」は私の大好きな映画の一つですが、圧巻はなんと言っても卒業のシーン。そしてさまざまな苦難を乗り越えた生徒たちが再び集まって「大石先生」を囲む場面...。
定番の「蛍の光」はスコットランド民謡の Auld Lang Syne (オールド・ラング・サイン)に、1881(明治14)年、国学者の稲垣千穎が作詞をし、尋常小学校唱歌となりました。
1949(昭和24)年に日本で公開された米国映画「哀愁」で、主演のヴィヴィアン・リーとロバート・テイラーが2「オールド・ラング・サイン」のメロディーに乗ってダンスをするシーンが人気となったことがきっかけとなり、そのメロディーをアレンジしてレコード化されました。
蛍の光
螢の光 窓の雪
書讀(ふみよ)む月日 重ねつゝ
何時しか年も すぎの戸を
開けてぞ今朝は 別れ行く
日本では「別れのワルツ」として知られています。蛍の光は、旧海軍兵学校の卒業式や士官が離任する際に使われたことから、別れのイメージが定着しました。
その後、全国の小中学校の卒業ソングとして使われ、日本人の間で「蛍の光=別れの曲」というイメージが浸透していきました。
大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)