コラム: 春は桜と共に

 春は桜と共にやってくる...。そう言っても過言ではなく、各地からの便りは桜そして桜。

 「桜前線」という言葉も生まれました。「梅雨前線」は現実的ですが、「桜前線」は酔狂な言葉です。

 以前、日本でも入学を秋にしようという機運が高まりましたが、消えてしまいました。満開の桜の木の下での入学というロマンチックな風情が忘れられなかったのだと思います。

 それほど日本人にとって桜は大切なものなのでしょう。「同期の桜」を「同期の梅」としては台無しです。「貴様と俺とは同期の桜...」と歌うことで、この歌の真髄が出てくるのでしょう。

 アメリカ。ワシントンのポトマック川に日本から寄贈された桜並木があります。ワシントンは西海岸のワシントン州と重複を避けるためワシントンD.C.のワシントンを取って「D.C.」と呼ばれています。D.C.は District of Columbia の略です。

 私がワシントンを訪れた際に見た、米国の川沿いに咲く桜の景色にはやや抵抗がありましたが、水辺に桜というのも風情があるなと見ほれた次第です。

 桜前線の北上に伴って石巻地方も桜が見頃となりました。日和山が最も映える時期です。子供の頃、桜の下で弁当を食べた記憶がよみがえってくる今日この頃です。

大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)