ここ数年、何かと話題に上る米国の「トランプ大統領」ですが、トランプとして真っ先に思い浮かべるのは、カードゲームです。
私たちは「トランプをして遊ぼう」などと言っていますが、「トランプゲーム」が正しい呼称です。少人数向けの定番から大人数で盛り上がるもの、1人で遊ぶものまで多くの種類があります。
トランプ遊びの歴史を振り返ってみれば、東洋からヨーロッパに渡り発展していったようです。古くからインドで使われていた「タロット」が、タロットカードに進化していき、ロマ民族によって西洋に紹介されたものが起源ではないかとされています。14世紀後半にヨーロッパ各国に現れ、それ以後に図柄、形、名称など、国によって種々変化していきました。
ちなみにトランプのスペードは剣の変形で軍閥や王侯を表しています。また、ハートは洋杯で僧職を、ダイヤは貨幣で商人を、クラブはこん棒で農民を象徴しているとのことです。
今、私が読んでいる本では、同じ「トランプ」でも、こちらは軽蔑的に「ホームレス」という意味を指しています。例文としてあるのは、
Police drove the tramps from the city.
(警察はホームレスを市から追い出した)
「トランプ」が意味によっては「ホームレス」にもなりうるのは、面白いですね。大統領は、このことを知っているでしょうか。
大津幸一さん(大津イングリッシュ・スタジオ主宰)