2025年・第86回
入賞作品
日本画
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洋画
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彫刻
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審査員総評
日本画

能島 和明 氏(日展)
出品者が一生懸命に描いている姿が、作品からよく伝わってきた。高校生が入賞するなど若い人の出品が多いのにびっくりした。自分が描きたいものを自由に伸び伸びと表現し、個性のある作品が多かった。将来が楽しみ。今後もどんどん描き続けてほしい。
ベテランの作品は工夫が感じられ、上手だった。全体的に技術レベルも高かった。ただ、技術だけに走ると薄っぺらくなる。自分のテーマを追求し、個性を伸ばしてほしい。
洋画

小杉 小二郎 氏(無所属)
「絵は人なり」というが、出品作全体に東北人の人柄の良さが表れている。目の前の対象を豊かな感性で捉え、ひねらず素直に描いている。色にも濁りがなく好感が持てる。一方で、わざわざ探さなくても自然に接することができる恵まれた環境にいることは意識してほしい。
今回は公募展の発展に向け、できるだけ多くの人にチャンスを与えたいと、あえて若い人を選んだ。若い方々の作品は素直。かえってこちらが勉強させていただいた。

小灘 一紀 氏(日展)
全体的に良い作品が多かった。高校生をはじめ若い世代の精力的な出品が目立ち、河北美術展を活気づけていた。ベテランは画風が確立され、安定感がある。年配の方の作品は、経験や思い出が詰まっていることに感心させられた。
面白く斬新な絵を狙い過ぎる傾向にあった。初めから構成をつくり過ぎず、素直に自分の感情を見つめ直して描くことも必要だ。映像を見たままに写すのではなく、自分の心の動きをもっと表現してほしい。
彫刻

深井 隆 氏(無所属)
前回に続いて審査員を務めたが、レベルが上がった。中でも高校生と年配者の頑張りが印象に残った。素材や題材がバラエティーに富み、どの作品も甲乙つけがたい。入賞や入選を選ぶのが難しかった。高校生の力作が刺激となって、彫刻に関心を持つ若い世代が増えてくれればうれしい。
作品を制作する上で大事なのは、物の形状を凝視すること。うわべだけ上手に作るのではなく、自分が伝えたい思いをしっかりと作品に込めてほしい。
概要
第86回河北美術展 | |
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会期 | 2025年5月2日~8日 |
会場 | 東北福祉大学ギャラリーミニモリ |
日本画 | 出品90点、入賞11点、賞候補5点、入選49点、入賞・入選率72.2% |
洋画 | 出品491点、入賞24点、賞候補6点、入選203点、入賞・入選率47.5% |
彫刻 | 出品35点、入賞5点、賞候補2点、入選19点、入賞・入選率74.3% |
審査員 | 日本画:能島和明、洋画:小杉小二郎、小灘一紀、彫刻:深井隆 |
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