2016年・第79回
入賞作品

日本画

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河北賞

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白秋

大槻 勝美
仙台市

宮城県知事賞

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慈光閑鳴

庄子 幸一
多賀城市

一力次郎賞

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服部 珠枝
仙台市

東北放送賞

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わたすげ展望

新藤 圭一
仙台市

宮城県芸術協会賞

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ふわり

野上 彦喜
仙台市

新人奨励賞

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記憶の中に

千葉 勝子
石巻市

東北電力賞

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赤い糸

奥山 和子
仙台市

審査員奨励賞

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さくら

斉藤 文子
栗原市

賞候補

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結ぶ

阿部 悦子
石巻市

賞候補

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手毬花の咲く頃は

梅森さえ子
仙台市

賞候補

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夕映えの田植え

遠藤 健司
栗原市

賞候補

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みずかがみ-池塘

目時 由宮子
仙台市

洋画

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河北賞

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手ノ内ヲ見セテ下サイ

畑中 良二
石巻市

文部科学大臣賞

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誓い

小野寺 さゆり
栗原市

JAL賞

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つかずはなれず

三浦日奈子
仙台市

青森県知事賞

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留まるものは何もない 28-2

阿部 正彦
気仙沼市

岩手県知事賞

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春の深山の家路

遠藤 健司
栗原市

秋田県知事賞

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東からの風が吹いたら Ⅰ

鈴木 千津
石巻市

山形県知事賞

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刻は巡る

堀井 明美
仙台市

福島県知事賞

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春風

油井 京佳
福島市

宮城県教育委員会教育長賞

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クローズ・スタンド16-Ⅰ

目黒喜三郎
岩沼市

仙台市教育委員会賞

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菅原 典子
仙台市

一力次郎賞

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柱礎

佐藤 和達
仙台市

東北放送賞

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刻・いだく

佐藤 美栄子
仙台市

宮城県芸術協会賞

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YoshiDa World 情景 Ⅰ

吉田 敦子
仙台市

藤崎賞

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料理人たちの一日

津田 幸範
仙台市

菅野廉賞

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ブナの森 Ⅱ

渥美 裕司
大崎市

渋谷栄太郎賞

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RINGO

林 しづ子
仙台市

東北電力賞

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北津軽の地蔵さま

本郷 貞子
仙台市

山本壮一郎賞

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休日の公園

佐治 紅実
仙台市

賞候補

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THE EXILE-追放された人々

青沼美智子
仙台市

賞候補

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里山の宝石たち

浅野 恭佑
仙台市

賞候補

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メタル化するDNA 叫び

齋藤 敏
茨城・日立市

賞候補

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共生・再生への兆し(Ⅰ)

鈴木 宏幸
宮城・亘理町

賞候補

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かぐや姫はいずこに

千葉 幸惠
栗原市

賞候補

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この音は遥かなる宙(そら)

松宮 榮典
仙台市

賞候補

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時Ⅰ

谷地森 真理子
仙台市

賞候補

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月曜の教室 Ⅱ

山形 牧子
登米市

彫刻

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河北賞

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月曜

中山 丈志
仙台市

仙台市長賞

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グランブルー

鈴木 満
山形市

東北放送賞

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宍戸 美咲
茨城・つくば市

宮城県芸術協会賞

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HI・NO・MA・Lu(c110)

畠山 卓也
登米市

東北電力賞

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新たな出発Ⅱ

八巻 正弘
角田市

賞候補

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希望

及川 学
登米市

審査員総評



日本画

岡村 倫行 氏
岡村 倫行 氏[日展]

レベルが高かった昨年と同等だ。ただ昨年は最高の河北賞がすぐ決まったのに対し、ことしは傑出した作品がなく、賞選考で悩んだ。全体的には色の描写力に優れ、東北独特の粘り強さを感じる作品が多く見受けられた。

中央画壇に影響されるのか、本来の個性や力強さを滑らかにし、平均化してしまう作品が2割ほどある。感動を単に下絵に再現するのでなく、自分の中で昇華させ、再構築する作業をあらためて見直してほしい。


宮廽 正明 氏
宮廽 正明 氏[日本美術院]

どの作品も地道に描かれ粒ぞろいだ。風景、人物、植物の出品バランスが良かった。この中から、けん引役となる存在が生まれることを期待したい。

使う色の数を抑えた上品な作品が多かった。出品者が成熟してきたということ。技術的な安定は歴史ある美術展ならではだろう。

初入賞が目立ち、誰にでもチャンスはあると感じた。若者の健闘も光った。次世代の出品によって伝統、現代双方の美術がさらに刺激し合えるといい。


洋画

村田 省蔵氏
村田 省蔵 氏[日展]

受賞者のレベルは昨年より上がった印象だ。自己の内面を見つめ、表現する作品が多かったと思う。

東日本大震災から5年がたち、もう一度前に進もうという意気込みも感じられた。東北の人々のたくましさ、粘り強さに触れて、審査する私も力をもらった。

10代の出品が増えたこともうれしい。難を言えば、教室で習ったような類型的な作品がみられた。技術に走る前に、自分が訴えたいことを一生懸命に描くことを大事にしてほしい。


佐藤 泰生 氏[新制作協会]

東日本大震災から5年が過ぎ、絵画表現にも明るさが戻ってきたとの事前情報を聞いていたが、全体を通じてやはり震災の影響を色濃く感じた。他県の公募展では見られない傾向だ。

震災を意識する・しないは別として、生きる力強さを感じさせる絵画も何点かあり、勇気づけられる。

東北ではこれからも震災のテーマと向き合い、乗り越えていかなければならない。悩みの深さの分だけ、しっかりと練られた作品が生み出されていく。


遠藤 彰子 氏
遠藤 彰子氏 [二紀会]

10、20代の若手の作品が多く、新鮮だった。斬新で見たことのない表現に出合えた。伝統に新しい感覚がプラスされている。

東日本大震災を連想させる絵が増えたと感じた。震災から5年の節目を迎えたせいだろうか。被災者の怒りや苦悩、悲しみが伝わってきた。

入賞経験者の中には前回よりエネルギーが落ちたように感じる絵もあった。いつも同じ絵を描くのではなく、感覚を柔らかくして、絵を豊かにしてほしい。

彫刻

木戸 修氏
木戸 修 氏[無所属]

作者の思いを自由に表現した作品が目立った。具象や抽象といった表現方法、石や木などの素材はさまざまあった。出品数は減ったが、多様な作品が並ぶいい展覧会になるだろう。

それぞれの作品から作者の方向性が見えた。従来の概念に縛られることなく作られているものもあり、印象に残った。

彫刻は作る場所や時間の制約を受けるが、表現は自由だ。世界を広げ、地道に時間をかけ、これからも制作を続けてほしい。

概要

第79回河北美術展
会期2016年4月23日~5月4日
会場藤崎本館7・8階、一番町館5階
日本画出品122点、入賞8点、入選55点、入賞・入選率51.6%
洋画出品776点、入賞18点、入選282点、入賞・入選率38.7%
彫刻出品24点、入賞5点、入選11点、入賞・入選率66.7%
審査員日本画=岡村倫行、宮廻正明、洋画=村田省蔵、佐藤泰生、遠藤彰子、彫刻=木戸修

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