川柳(4/5掲載)

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【水戸一志 選/評】

◎旧北上川が仙台湾に注ぐ河口を見下ろす日和山。高さはないが、頂上からの眺めの壮大さは石巻市民の自慢である。伊達政宗が仙台築城の際、候補地の一つに挙げたとも伝わる。パンデミックで引きこもりを余儀なくされているとき、こうした句は救いである。

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◎ 日和山立てば天下が欲しくなり  (多賀城市八幡・佐藤久嘉)

  行く用事次々消されお宅する  (石巻市桃生町・佐藤俊幸)

  無観客気持ち入るかプロ選手  (石巻市水押・佐藤洋子)

  休みです最初うれしやもう飽きた  (石巻市開北・安住和利)

  朝日浴び免疫アップ深呼吸  (東松島市矢本・遠藤恵子)

  AIもウイルスの一手読めなそう  (東松島市矢本・川崎淑子)

  世の中に銭ほど嫌なものはない  (東松島市矢本・斎藤勝彦)

  三〇キロハードル高い避難先  (石巻市あゆみ野・日野信吾)