【水戸 一志 選】
震災の記憶なくても語り部に 石巻市井内/酔雀
【評】3・11から15年。当時の乳幼児や生まれていなかった「知らない世代」の中から、語り部が誕生している。体験者から学ぶ高校生や中学生。地元の震災遺構などで、主に同世代の見学者たちに「命の大切さ」を訴えている。たくましい防波堤をたたえる一句。
慣れっこになるのが怖い物価高 石巻市あゆみ野/日野信吾
WBC何処かでしてる気配する 東松島市赤井/佐々木スヅ子
青い地球(ほし)赤い斑点あちこちに 石巻市流留/和泉すみ子
戦争に真っ当な理由(わけ)などは無く 東松島市赤井/志田正次
身が枯木百薬の長補給する 石巻市蛇田/鈴木醉蝶
惚け防止庭のつぼみの名を調べ 石巻市鹿又/毛利みゑ
猛暑日の更に上なら絶命暑 石巻市大街道東/岩出幹夫