【水戸 一志 選】
漁船(ふね)で見る沿岸紅葉乙なもの 石巻市水押/阿部磨
【評】作者の現役時代の光景であろう。疲れた体の満足感が漂う。今や漁業は、海の環境変化や人材不足で厳しい時代に変わった。帰港途中の視線にも、当時のような余裕はないかも知れない。当欄に魚の投句は多いが、港町にしては買う、食べるが目立つ。
脳トレで脳をメンテし脳疲れ 石巻市門脇町/阿部和枝
彼岸花おしゃれし過ぎて葉を忘れ 石巻市須江/市川つね子
裏金議員大臣席で見得を切る 石巻市不動町/新沼勝夫
コメ安で農家思えば気が重し 石巻市水押/小山信吾
初さんま待ってましたと秋を嗅ぐ 東松島市矢本/畑山講也
秋晴れが恋し恋しと泣く稲穂 石巻市井内/酔雀
補聴器の在り処探してAIに 石巻市蛇田/鈴木醉蝶