河北新報特集紙面2013

2014年2月14日更新 こども未来応援教室 石井光太氏講演 参加者募集

こども未来応援教室〈作家〉石井光太氏講演参加者募集

開催日/3月23日(日)
会場/石巻専修大学(石巻市南境新水戸1)
※駐車場がございますので、お車でお越しいただけます。
時間/10:00〜11:30

被災地で見た人間らしさと光

〔石井光太氏プロフィール〕
 1977年東京生まれ。2005年、アジア諸国の物乞いや障害者の実態を追った『物乞う仏陀』(文春文庫)でデビューした。以降、国内外の貧困問題や医療問題、社会的事件など幅広いテーマで執筆を続けている。『遺体─震災、津波の果てに』を原作とした映画も作られ、2013年に公開された。震災直後から現地で取材した『津波の墓標』など著書多数。

今できることプロジェクトinこども未来応援教室では、ルポルタージュ作家の石井光太氏(37)が「被災地で見た人間らしさと光」と題して特別講演する。東日本大震災の被災地を取材した作品もある石井氏は、「暗闇の中だからこそ見える人間らしさ、美しい光について伝えたい」と話す。
2011年10月発刊の『遺体─震災、津波の果てに』(新潮社)では、釜石市の遺体安置所の悲惨な光景と、そこに交差し、日々を懸命に生きた人々の姿を綴った。
安置所の「管理人」を務めた男性が、遺体を人間らしく扱ってやりたいと考え、毎朝言葉をかけ、硬直した体をさすってやっていたこと。大切な人を失くした遺族が男性の行為に慰められ、悲しみに耐える力を得たこと。石井氏はこうしたエピソードを通じて、「極限状態にあって初めて、際立って見える人間らしさや光」を描いたという。
東北最大の被災地での講演に際し、「私は被災の当事者ではなく、おこがましいという思いもある」と打ち明ける一方、「取材したということは何かを託されたということ。発信できる立場の人間として、できることを続けたい」と意欲を語った。
講演では、作品に登場した人物のその後や、石井氏との交流について、作品を通じて生まれた新たな絆のエピソードなどにも触れる。
「極限状態にいる人々がどんな光を思い描き、生きているか。貧困国でも被災地でも、その光を見つけて伝えるのが私の仕事。被災した方々の心に傷が残る中、少しでも前を向ける話をしたい。私の話をきっかけに、10年後でも20年後でも、何かを感じ、動く人になってもらえたら嬉しい」

詳しい内容は紙面をご覧ください。(画像クリックでPDFが開きます)

こども未来応援教室 石井光太氏講演 【募集は終了しました】

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