河北新報特集紙面2016

2016年10月1日 河北新報掲載 今できることプロジェクト2016年度スタート

さらにその先を見つめて。今できることプロジェクト2016年度スタート

1年、また1年と、年を重ねるごとに、
風化の一途をたどる東日本大震災の記憶。
それでも、まだまだ支援が求められる今、
私たちにできることは何かを考え、このプロジェクトは前進します。
たくさんの読者や企業の皆さまと同じ思いを重ね、
それを強い原動力に、
2016年度もさまざまな活動を展開していきます。

地域の食を通じた観光支援

地産食材を活用した「おしかグルメ」を東北のシェフたちとともに開発

伝統捕鯨や牡蠣やワカメの養殖で知られる牡鹿半島。この地もやはり、震災による津波で甚大な被害を受けました。現在、地元の人たちや支援団体により、漁業・商業・観光業の復興に取り組んでいますが、新たな地元名物となり得るオリジナルメニューづくりを、仙台で評判のレストランシェフの協力でチャレンジします。

進行中

2人のシェフが現地を視察しながら牡鹿半島ならではの料理レシピを模索

9月25日、仙台市内の「フレンチレストラン プレジール」佐藤克彦シェフと「ビストロ アンセルクル」佐々木現人シェフが、石巻市の狐崎浜かき漁師、阿部政志さんを訪問。牡鹿半島の海の幸について知識を深めた後、同市鮎川浜「おしか番屋」におもむき、「割烹民宿めぐろ」主人、目黒繁明さんらとレシピづくりのためのアイデアを出し合いました。

牡鹿半島の食材の数々、佐々木シェフ(左)と佐藤シェフ

参加者を募り、バスツアーも実施しますので、ぜひ応募ください。

(詳細は後日河北新報朝刊にて掲載いたします)

【開催スケジュール】
2016年12月▶「おしかグルメツアー」参加者募集スタート
2017年1月▶現地バスツアー実施

熊本地震復興支援

東日本大震災の経験で得た知恵と技を復興を目指す熊本の人々へ

今年4月、熊本県を中心に相次いで発生した大地震は、甚大な被害を生み出しました。そして、今まさに再生の道のりをたどろうとしている熊本へ、さまざまな復興支援事業に関わった宮城県のキーパーソンたちが訪問。現地の現状を視察しながら、地元の方々との情報交換や復興のお手伝いなどを行い継続的な交流を図ります。

【開催スケジュール】
2016年12月6日〜7日▶熊本視察・交流会開催

震災伝承・次世代育成支援

防災を学び、多くの命を助ける次世代の担い手をつくるために

震災の風化を防ぎ、震災教訓の伝承と防災啓発の発信をこの先継続していくためには、次世代を担う若者への働きかけ、若者の主体的な関わりが欠かせません。震災伝承と啓発に責務を負う、自治体、大学、関係団体が協力し、今後の若者育成を目的とした「シンポジウム」を仙台市内の会場で開催します。

【開催スケジュール】
2017年1月▶シンポジウム参加者募集スタート
2017年3月▶シンポジウム開催

こども未来応援教室、保護者向け講演会・社会科学習・シゴトワークショップ

子どもたちが楽しんで学べる、シゴト体験プログラム

地域の将来を担う子どもたちを対象に、教育支援として興味深い学習プログラムを提供する「こども未来応援教室」。企業の皆さまの協力によって楽しく体験しながら学べる「社会科学習」や、歯医者・警察官・キャラクターデザインといった子どもたちの関心が高い仕事をプロフェッショナルが紹介する「シゴトワークショップ」など、多彩なプログラムを用意しています。また、前回大いに好評を得られた、保護者向けの特別セミナーも実施。今年も、たくさんの子どもたちの笑顔を作りながら、将来への夢や希望を育む内容を目指します。

【開催スケジュール】
2017年2月▶参加者募集スタート 
2017年3月下旬▶黒川郡大和町にて開催

今回の「今できること」の紙面をPDFで見る