河北新報特集紙面2015

2017年4月15日 河北新報掲載 未来を担う子どもたちを応援「こども未来応援教室」レポート

河北新報掲載 復興を担うこどもたちを応援 こども未来応援教室 レポート

「今できることプロジェクト」2016年度のラストを飾る活動として、地域の将来を担う子どもたちを応援する「こども未来応援教室」を、3月25日に宮城大学大和キャンパスで開催しました。子どもたちに、目指すべき将来像を思い描き、これから来たるべき時代への期待を高めてもらうため、午前の部ではプロジェクト賛同企業などによる独自の授業「社会科学習」を実施。午後の部の授業は子どもたちの関心が高いシゴトについて、プロの方を講師に招き、そのシゴトを体感する「シゴトワークショップ」を行いました。そして前回も好評だった、保護者向けのプログラムとして講演会も開催。会場は、笑顔で目を輝かせた約250人の子どもたちでいっぱいになりました。

午前の部 社会科学習

面白い授業を通して、好奇心が刺激されます。知識が広がります。
企業のことが、今までよりもっと身近に感じられるようになりました。

 授業 ① 

トップリーグの選手が来仙!ラグビーを体験してみよう!

提供/神戸製鋼コベルコスティーラーズ

 兵庫県神戸市を拠点に、ジャパンラグビートップリーグのチームとして数々の優勝経験を重ねてきた「神戸製鋼コベルコスティーラーズ」。この強豪チームから、安井龍太さん(フランカー)、田中大治郎さん(スクラムハーフ)、沢居寛也さん(プロップ)、宣原甲太さん(フッカー)の現役4選手とチームスタッフの今村順一さんが、宮城大のグラウンドに登場しました。大柄で屈強な男たちを前に、子どもたちはちょっと緊張気味。それぞれの自己紹介をする際に、選手たちから「練習中はあだ名で呼んで!」と気さくに声をかけられ、すぐに打ち解けることができました。
 念入りなウォーミングアップを終えて、ラグビー経験者と未経験者に分かれ練習スタート。未経験者の組はルール説明を受けた後、タックルをしない「タッチラグビー」にチャレンジしました。経験者の組は、選手たちを交えてミニゲーム。どちらも、90分間に思い切り走って汗を流しました。

 参加者の声 

「ラグビーは怖い」というイメージがあったけど、やってみると楽しかった。
鎌田理緒奈さん(11)

とても詳しく教えてくれて、先生のノリノリなペースにのまれて、参加したチームのみんなが仲良くなれました。
平間煌大さん(11)

久しぶりにラグビーをしたけれど、今までよりもすごく面白かった。
吉田孔政さん(12)

ルールやパスのしかたなどが分かり楽しかった。
小林葵さん(11)

プロの選手に会えて良かったし、ラグビーのルールがよく分かった。
籠島響さん(11)

ラグビーについて、いろいろなことが知れて楽しかったです。
千葉春佳さん(11)

初めてラグビーをやってみてとても面白かったので、またやってみたいです。
浜口依さん(11)

コーチやいろいろな人たちと楽しく学べました。
三浦稟夢さん(11)

プロのラグビー選手に教えてもらって、すごく良かったです。
田代勇介さん(12)

コーチがとてもやさしく、説明が分かりやすかった。ラグビーを初めて体験したけれど、楽しかったです。
梨本双葉さん(11)

 授業 ② 

もっと知りたい「色」のいろいろ!色のもとを作り印刷してみよう!

提供/DICグラフィックス

 DICグラフィックスが製造・販売を手がけているのは、印刷に欠かせない多彩なインキの数々。日本人の豊かな色彩感覚を生かし、科学の力でさまざまな「色」を作り出しています。授業では、さびた釘や塩酸などを使って顔料作りにチャレンジ。実験の経過をじっくりと観察し、丁寧にメモするなど、一生懸命取り組んでいました。濃いブルーの「色のもと」が完成すると歓声が上がり、「他にもどんな作り方があるのか知りたい!」と、話に聞き入っていました。
 続いて、実際に顔料を使って「平版印刷」に挑戦。特に版画の経験があるという子どもたちは、版に凹凸がなくても水と油の反発を利用すればきれいに印刷できることを確かめていました。
 また、講座では新聞がどのように印刷されているのか、どのように作られているのかといったレクチャーを受け、「印刷」をより深く学ぶ機会となりました。

 参加者の声 

いろいろな液体をまぜると色が変化する実験がとても楽しかったです。
菅原理央さん(10)

じっさいに体験してみて、もっといろいろな色をつくるにはどうすればいいのか知りたくなりました。
加藤結衣さん(11)

地球に「色」がないとどうなるのか、「色」があるとどのように感じるかについて改めて考えてみて、「色」のありがたみや化学のしくみについて分かったので、おもしろかったです。
山家和笑さん(12)

理科のこととか、少しむずかしい言葉があったけど楽しかったです。
阿部真奈さん(9)

新聞ができるまでのことが知れて、この体験ができてよかったと思いました。
ガルビン紅愛さん(10)

青、赤、黄、黒の4色だけでいろいろな色をつくりだせるのがすごいとおもいます。
富田逞士さん(10)

色のつくり方がよく分かり、とても勉強になりました。
千田ひかりさん(11)

ふだん当たり前にある色のことがたくさん知れて、よかったです。
船島碧さん(12)

新聞の色が4色しかないことを知って、すごいなと思いました。
池田遥香さん(12)

新聞は、よく見るとカラーの部分が小さな「・(テン)」でできていて、人の顔のように見えておもしろかった。
千葉ひかりさん(12)

 授業 ③ 

「まちづくり」について学ぼう!
自分が思い描く「まちづくり」を考えてみよう!

提供/三菱地所

 長い歴史を持つ総合不動産会社・三菱地所。今回は、会場となった宮城大の周辺一帯に広がる「泉パークタウン」がどんな風につくられたのかを解説してもらいました。
 「緑を大切にすること」に重点を置いてまちづくりが行われているパークタウン。住まいや企業のオフィスが点在するまち中でも豊かな自然が広がっており、景観へのこだわりが随所に見られます。まち開きをしてから40年以上が経っていると聞いた子どもたちは、「まちづくりがそんなに時間のかかるものだったなんて初めて知った」と驚いた様子でした。
 そんなパークタウンも実はまだ開発途中。今回は今後の開発予定地を空白にした地図を使って自分の「理想のまち」を作るワークショップを行いました。遊園地やサファリパークを設置したり、バーベキューができる公園を作ったり…。中には中世ヨーロッパ風のお城を建てたい! という大胆なアイデアも。子どもたちは夢をふくらませながら、思い思いのまちづくりに取り組みました。

 参加者の声 

まちづくりのことを知れて、とてもよかったです。本当につくれればいいのにと思いました。
佐藤佑俐さん(9)

まちを自分で考えて描いてたら、夢の世界がどんどん広がりました。とてもおもしろかったです。
大越綾乃さん(10)

私たちが住む地域では、多くの人たちが力を合わせ、協力しながら「まちづくり」をしているのが分かりました。
土屋結夏さん(12)

まちにひつようなものや、みつびし地所がどんな会社かとかがいろいろくわしく分かってよかったです。
吉村優希さん(9)

知らなかったこととかをおもしろくしれてよかった。また、こういうきかいがあったら、ここにきて「まちづくり」について学びたいと思います。
照沼優斗さん(10)

まちづくりで自分が思ったまちを自由に描けて楽しかった。
碇石一葵さん(11)

自分で町を描くのは少しなやみましたが、他の人が描いたものを見るとおもしろいものがたくさんあって楽しかったです。
佐藤綺心さん(11)

泉パークタウンがどのようにつくられていったのかがよく分かりました。ひとつの土地をかいたくするのが大変だということがよく分かりました。
山本幹太さん(11)

まちづくりの具体的な例がたくさんわかっておもしろかった。まちづくりでいちばん重要な事が人の住む場所だ、というのは少し意外だったが、納得した。
四野見英さん(12)

「町」を作っていく仕組みを学べて、社会の授業の続きのようでした。自分で頭を使って設計するのが新鮮でした。設計図が十人十色でおもしろかったです。
菊地美乃さん(13)

 仙台進学プラザPRESENTS 保護者向け講演会 

2020年教育大改革 保護者セミナー

 登壇した岡島氏は、2020年に予定されている教育大改革について紹介。「これからお子さんたちが受ける新たな教育環境は、残念ながら親世代の経験がまったく通用しなくなります」と、センセーショナルな切り口から講演が始まりました。前期・後期選抜廃止による高校入試一本化や小学校からの英語教育強化、全教科で能動的学修(アクティブ・ラーニング)の導入など、具体的な内容をプロジェクターで投影しながら説明。会場にいた保護者の多くが、熱心にメモを取りながら聞き入っていました。「学習を習慣化させ、継続して学ぶことが大切。家庭では、学びの環境づくりをしっかり行ってください」というメッセージに、会場の誰もが深くうなずいていました。最後に、進学プラザで合格発表後に行っている“決意文”を投影。子どもの進学に対する保護者の心構えが強まりました。

講演者/岡島武 氏(進学プラザグループグループ支援室 室長)

[プロフィール]1962年、千葉県生まれ。東京都の大手学習塾勤務を経て、2002年から仙台進学プラザに入社。09年から公立中学一貫校入試を受験する生徒向けの「俊英四谷大塚」の統括として陣頭指揮を執る。現在は同社グループの仙台、札幌、山形、千葉、茨城各地の中高一貫校向けの教材開発やカリキュラム作りを担当。

午後の部 シゴトワークショップ

このシゴトをするには、どんなことが大切なのかな?
いっしょに学んで、一生懸命質問して、とても楽しい授業でした。

 ①サッカーのお仕事 

サッカーに情熱を注ぎ、目指すは世界の舞台

 講 師 

ベガルタ仙台スクールコーチ
佐々木勇人さん(左)、
安部源さん(中)、
石川隆太さん(右)

 幼い頃からサッカーが大好きで、選手としてプレーするだけでなく、競技の魅力をもっと多くの人に伝えるためにコーチを志そうと思いました。選手を育成するために日本サッカー協会公認のライセンス制度がありますが、指導する情熱や努力、子どもに愛情を注ぐことが最も大切だと考えています。
 サッカーコーチとなり、競技を通じて子どもの成長を感じられることが一番のやりがいになっています。また、各国で行われているメジャーなスポーツなので、自分の努力次第では、世界をまたにかけて働くチャンスもあります。サッカーに関わる仕事を目指したいなら、競技を好きな気持ちと自分の感性を大切にしてください。ワークショップを体験してくれた子どもたち全員が積極的にボールに食らいつき、コーチの説明にしっかり耳を傾けてくれたことに、とても有意義な時間を過ごせたと感じています。(安部)

参加者の声

高橋広太さん(10)

尊敬するコーチを目標に!

スポーツ少年団のチームやベガルタ仙台ジュニアスクールでプレーする中で、コーチが指導する姿を見て自分もなりたいと思うようになりました。このワークショップでは、コーチがやさしく分かりやすいアドバイスをしてくれたことがうれしかったです。

サッカーの上達には、運動以外にも勉強が大切だということが分かった。
坂本琥珀さん(12)

サッカーチームに入っているけれど、やったことのない練習があったので、自分のチームでもやってみたいです。
松田岳士さん(10)

練習が無い日でも、ボールを触ったりしたいと思いました。
大場七夏さん(11)

初対面の人たちと試合ができて楽しかった。
伊藤颯汰さん(12)

得点は決められなかったけど、ゴールを守ることができたから良かったです。
三浦稜介さん(10)

 ②テレビ局のお仕事 

自分の興味を広げ、尽きないチャレンジ精神を

 講 師 

NHK仙台放送局
石川奈津紀さん(左)
田中麗紗さん(右)

 私も小学生の時、今回のような番組制作を体験しました。そこで、自分が担当したのがまさに「キャスター」。分かりやすく伝えることの難しさを実感しながら、面白そうだなぁと思ったことを覚えています。この仕事に携わる上で、どんな経験も、勉強も、役に立ちます。できるだけ多くのことに興味を持つことが大事。自分にしかできない企画やリポートができる日を目指して、今、やっていることを精一杯頑張ってください。(石川)
 アナウンサーの仕事で多く占めるのは、「言葉で伝える」こと。自分で取材をして得た情報を伝える機会も多く、取材先から感謝の言葉をもらったり、視聴者から「初めて知った!」「面白かった」と反響があったりすると、何にも代え難い喜びとなります。私は小さな頃から音楽が好きで、今ではその知識や経験を生かしてクラシックのコーナーを担当しています。興味のあることや得意なことに、いろいろとチャレンジしてみてください。(田中)

参加者の声

吉村優希さん(9)

番組制作の裏方に興味津々!

テレビ番組の制作体験では、CG合成を担当しました。いつも家で見ているだけのテレビが、こんなにたくさんの工夫の上で作られていることを知り、驚きました。とても楽しい体験だったので、また機会があれば副調整室の仕事もやってみたいです。

1日カメを担当して、カメラがとても重くて大変だったけど楽しかった。
熊谷香音さん(10)

元々、楽しそうな仕事だなと思っていたので、前以上に興味が湧いた。
安田優さん(11)

番組のキャスターと音声をやれて楽しかったけど、結構大変でした。
丹野羽奏さん(12)

報道番組を放送するまでに、とても長い時間がかかることに驚きました。
尾崎勇太郎さん(12)

ズームイン、ズームアウト、パンなど、いろいろな放送の専門用語が分かった。
宮路貴庄さん(10)

 ③カメラマンのお仕事 

レンズ越しの夢に向かって、突き進もう

 講 師 

株式会社Life Time
礒崎亮さん

 撮影を通して誰かが喜んでくれる。自分の写真が、さまざまな形で世に出ていく。…これは、多くのカメラマンがやりがいに感じるところだと思います。私は、被写体となった「誰か」を輝かせたい、という気持ちでいつも仕事に臨んでいます。
 当日、子どもたちには家からカメラを持ってきてもらいました。デジタルカメラやスマートフォンなどを片手に、屋内ではぬいぐるみを、外では豊かな自然の風景を思い思いに撮影。構図や光の取り入れ方を説明すると早速実践してくれて、その生き生きとした姿勢やリアルな反応がとても印象に残っています。
 カメラマンは、企業勤めのサラリーマンとはさまざまな点で異なります。大切なのは諦めず、強い心を持って夢を追いかけること。ワークショップに参加した子どもたちの中から「カメラマンになりたい」という夢を持つ子が出てきてくれたらうれしいですね。

参加者の声

佐々木蒼司さん(9)

こだわりの写真が撮れたよ!

外の撮影が楽しかったです。これまでも何回かカメラを使ったことはあったけど、何も考えずに撮るだけでした。授業では風景や人物の「構図」にこだわると”イキ”な写真が撮れるということが分かったので、家でもたくさんいろんなものを撮りたいです。

旅行先の景色や友達や家族をとるときがたまにあって、少しでも上手にとれるようになりたいし、カメラマンの人はどんなことをしているのかがわかりました。CMなどで見たことのあるものの多かったので、こんなものもとっているんだなと思いました。
大友陽菜さん

撮り方や明るさをわかりやすく話してくれたのでよかったです。その場でとれた写真はとてもよくできたと思います。
羽生しおりさん(9)

外で写真を撮ると、光の加減がむずかしいことがわかりました。
石澤創也さん(10)

短い時間の授業だったけどとても楽しかったです!! 今日のじゅぎょうがあってカメラマンのしごとにつきたいと思いました。がんばります!
富田結士さん(8)

カメラマンのシゴトについて分かったし、カメラの撮り方についておしえてもらっておもしろかった。そしてたのしかった。
吉村眞奈伽さん(11)

 ④花屋のお仕事 

必要なのは「やる気・トキメキ・花を愛する心」

 講 師 

フラワーデザイナー
堀江志穂さん(後列・中央)と
「花のフラワード」の皆さん

 実家が花屋で、幼い頃から花が身近にありました。でも親と同じ道を進もうという気持ちは特にありませんでしたね。花の奥深さを知り、「楽しそう、やってみたい」と感じられるようになったことで、本格的に花屋を目指すようになりました。お客さまから「ありがとう」と言われると、この仕事を選んで本当に良かったと感じます。
 今回は花の種類について説明した後、子どもたちに実際にアレンジメントを作ってもらいました。初めは戸惑う様子も見られましたが、プレゼントする相手のことを考えて真剣に花を選び、バランスを考えて仕上げていく姿は印象的でしたね。たくさん質問してくれたり、実際にアレンジメントを作って感じたことを伝えてくれる子もいて、私たちにも良い刺激になったように思います。
 お花は生き物なので、一つとして同じものはありません。その自覚と花を愛でる気持ちを忘れないでください。(堀江)

参加者の声

浅野友香さん(12)

アレンジメントは奥が深い!

将来の夢はファッションデザイナーなので、デザインや色の勉強の一環として参加しました。相手の希望に沿ってアレンジメントをしなければならないのが大変でしたが、色の組み合わせには工夫が必要だということが分かり、とてもいい勉強になりました。

花でアレンジメントしたことがいちばん楽しかったです。せつめいもみじかく、わかりやすかったです。
水上璃子さん(8)

中学生は私ひとりだったのでとてもきんちょうしました。でもお客さんのようぼうに答えられてよかったです。花が好きなので、とても楽しかったです。
宍戸桃子さん(13)

お花やさんはいろんな工夫がしてあるんだなと思いました。自分でアレンジを作れて、楽しかったです。
相澤果歩さん(9)

さいしょは上手にできるのかなと不安だったけど、とてもまんぞくできるものをつくれてよかったです。お母さんから「私にあう花をつくって」といわれてまよったのですが、上手にできてよかったです。
池田好花さん(9)

きれいな花できれいなアレンジメントができました。お客さんにもとても喜んでもらえて、お花にはすごい力があるんだなと思いました。
保坂芽衣さん(10)

 ⑤薬剤師のお仕事 

患者さんの健やかな日常をサポートしたい

 講 師 

トミザワ薬局アエル店 
管理薬剤師 荒真姫さん(右)と
薬剤師の皆さん

 「医療に関わる仕事は必ず社会の役に立つ」医療関係の仕事に携わっていた父からの言葉がきっかけとなり、薬剤師を目指すようになりました。薬局に来た患者さんが毎日何事もなく生活できることが、私たちにとって何よりのやりがいにつながっています。一方、薬剤師の仕事はまだまだ認知度が低いと感じることがあります。医薬品を安全に、効果的に使用していただくため、より多くの人に仕事内容を知ってもらいたいと考えているので、ワークショップでたくさんの小・中学生が参加し、真剣に取り組んでくれてうれしく思いました。中には効率よく作業するために自分で段取りを工夫している子もいて、思わずこちらが驚いてしまったほど。
 「薬剤師国家資格」を取得するためには薬学部がある大学に進学し、さまざまなことを学ぶ必要があります。努力は未来の自分を必ず支えてくれます。がんばって、自分の夢をつかみ取ってくださいね。(荒)

参加者の声

和田みずきさん(12)

自分の夢をかなえる第一歩に!

薬がどんな風に調整されているのか、カルピスやお菓子を使って分かりやすく解説してもらえて良かったです。でも空気が入らないようにワセリンを詰めるのは難しかった…。これからたくさん勉強して、薬剤師になれるようにがんばります!

じゅぎょうはむずかしかったけど、楽しかったです。もし来年もあったら、ぜひさんかしたいです。
佐々木理志さん(10)

薬剤師の仕事はあまり体験できるものではないので、貴重な体験ができて良かったなと思った。今回学んだことを、今後の進路を決める時に役立てたい。
佐藤ゆめさん(14)

やくざいしのしごとはとても楽しかったです。ぬりぐすりを作るのがむずかしかったです。
赤間生彩さん(8)

今日の体験はとても楽しかったです。ふだん薬局に行っても薬ざい師の仕事はあまり見ないのでおもしろかったです。
小野寺蒼生さん(11)

私はしょうらい薬剤師になりたいと前から思っていました。今日教えてくださった先生方を見習い、夢に向かってがんばりたいです。
橋本彩愛さん(11)

 ⑥図書館のお仕事 

本と読む人との対話で、知識を深める場所

 講 師 

宮城県図書館
萩平薫さん(左)
栗田向日葵さん(右)

 子どもの頃から本が好きで、本と人をつなぐ仕事がしたいと思っていました。図書館の専門職になるには司書の資格を取得する必要があり、土日の休みも無く大変です。でも、図書館を利用してくれたお客さまの「ありがとう」という言葉を聞くと、やりがいを感じます。いろいろな人と交流し、さまざまな知識を得られることがこの仕事の魅力。まずは、たくさんの対象に興味を持ち、経験を積んでください。(萩平)
 中学の学校司書の先生に憧れて、自分も本に囲まれて仕事がしたいと思いました。この仕事には、「知りたい、理解したい」という気持ちを持ち続け、相手が求めていることを敏感に察知することが大切です。そして、誰かの「知りたいことを知る」お手伝いをすることで、自分自身の知識もより深まります。本が好きなことはもちろんですが、人と対話して思いを感じ取れることが得意になれば、この仕事が楽しいと思います。(栗田)

参加者の声

岡崎史杜さん(11)

ダイナミックな電動書架に感動!

たくさんの本を扱う図書館の裏側に、たくさんの工夫が隠れていることに興味を持ちました。特に、大きな本棚が電動で動く様子が面白かったです。将来は、大学で研究する仕事に就きたいと思っているので、図書館をたくさん利用することになりそうです。

宮城県図書館の本を読んでみたくなった。
大泉花梨さん(11)

図書館のバックヤードに入ることができて、とてもうれしかったです。
日下美結さん(11)

司書は本を大事に扱うだけでなく、機械操作や情報管理能力も必要な仕事をするのだなと思った。
佐藤明音さん(15)

宮城県図書館には、110万冊もの本があることを知ってびっくりしました。
大橋一弥さん(9)

電動で動く本棚は初めて見ました。手でハンドルをグルグル回して動かす本棚なら知っていたので、電動式にはびっくりしました。
小林橙子さん

 ⑦指揮者のお仕事 

「音楽」の力で、人の心をハッピーに

 講 師 

指揮者 船橋洋介さん(中央)と
宮城学院女子大学の皆さん

 指揮者の仕事は、言葉では表現できない感情や感覚をお客さまに伝えることだと考えています。音楽を聞くことで何か心に響くものがあったり、幸せを感じられたり…。お客さまから盛大な拍手やたくさんの感想をいただくと、もっと良い演奏を目指そう、と気持ちが前を向きますね。指揮者に必要なのは楽譜を読むのはもちろん、更に深く楽譜を読むことです。これは作曲者との対話であり、頭の中で理想の音を奏でられるということ。共演者たちとコミュニケーションをとるためにも欠かせません。
 授業では実際に指揮を体験してもらいました。めったに経験できないことなのでとても緊張したと思います。それでも積極的に前に出てきて一生懸命指揮棒を振り、みなさんとコミュニケーションをとろうとしてくれたこと、指揮に合わせてとても良い声で歌ってくれたことは忘れられません。その姿勢を忘れず、大きな夢に向けてがんばってもらえたらと思います。(船橋)

参加者の声

津藤環さん(11)

指揮棒にみんなの心を集めて!

これまで指揮の体験は3回ありますが、1曲すべて担当したのは初めてだったのでうれしかったです。指揮者は、みんなの心を一つにするというお話を聞けたことが良かったです。保育や助産師に興味がありますが、それらの仕事では音楽も大事だと考えています。

指揮で感情を伝えるということが分かった。
新野妃乃さん(11)

歌うことも好きなので、指揮で歌い方も変えられることが面白いと思いました。
鈴木陽菜さん(10)

思い切ってやってみると、意外にうまくできた気がする。みんなの出したい音楽を出すことができて良かった。
塩入星太朗さん(12)

プロの指揮者の方に会えてすごくうれしかったです。質問もすることができたので、とても勉強になりました。
横山ゆめさん(12)

私自身、中学校で指揮者の経験があり、さらに興味を持てるようになりました。
後藤歌音さん(14)

今回の「今できること」の紙面をPDFで見る