河北新報特集紙面2020

2020年10月29日 里山の竹林と荘厳な古刹を訪ね、松島観光の魅力を発掘。

里山の竹林と荘厳な古刹を訪ね、松島観光の魅力を発掘。

松島湾で盛んなカキの養殖。震災津波で大きな被害を受けたのと同じく、
カキ棚に欠かせない竹材をもたらす里山の竹林も荒廃が進んでしまいました。
その状況を打開すべく、地元産のタケノコを地域ブランドとすることを
目的に設立されたのが「たけのこ工房 吉左衛門(きちざえもん)」。
このバスツアーでは、
竹林整備のお手伝いとタケノコ水煮を作る加工場の見学を行い、
その取り組みについてお聞きします。
ツアー後半は、平成の大修理を終えた松島町のシンボル「瑞巌寺」を観覧。
今回限りの特別ガイドによる見学を予定しています。

海産物だけではない、新たな松島の名物に。

 大崎市と東松島市の町境に近く、古くから農業を生業とする旧家が集まる松島町竹谷地区。古民家の一軒を実家に持ち、ここを拠点に「たけのこ工房 吉左衛門」を設立したのが代表の丹野隆子(りゅうこ)さん。母屋に隣接した加工場のすぐそばには、地名通り小高い山の斜面にうっそうと竹林が生い茂っています。震災前、丹野さんは名籠漁港でカキ養殖を営んでいましたが、津波で壊滅的な被害を受け、実家裏の竹林も荒れ放題に。2013年に、松島町の緊急雇用創出事業で竹林整備が進み、裏山の竹林の伐採が行われ環境が改善。タケノコの産地として光明を見いだしたことが活動の出発点になりました。4月20日ごろ〜5月末が収穫最盛期で、「毎年、タケノコが採れるのが楽しくて」と、笑顔の丹野さん。「採算はトントンで、まだもうけは少ないのですが、無理しない程度で続けていければいいかなって」と話してくれました。

丹野 隆子さん

語るべき地域のストーリーを紡ぎ、より多くの観光客を。

 震災当時は、塩釜地区消防事務組合消防本部消防長として、最前線で災害救助の陣頭指揮を執ったという志賀寧(やすし)さん。現在は、松島観光協会の会長として、観光振興のために奔走しています。特に、平成の大修理を終えた国宝、瑞巌寺の落慶法要を盛り立てるため、瑞巌寺慶讃会の事務局長として尽力。「松島町も震災による津波で浸水の被害がありましたが、瑞巌寺は少しも水に浸かることがありませんでした。後世に受け継ぐべき聖地としての先人たちの祈りと神秘を感じています」と語ります。このツアーでは、多彩なエピソードとともに瑞巌寺見学の特別ガイドをしてくれる予定です。「町内には瑞巌寺以外にも、まだまだ語るべき名所がたくさんあります。それらをつないで魅力的なストーリーを観光客に伝えることが、松島町にとって新たな観光の光になるのではと考えています」と展望も教えてくれました。

志賀 寧さん

たけのこ工房 吉左衛門

 松島町竹谷地区に自生する竹林の有効活用を目指し、2016年4月からタケノコを掘って水煮加工する事業をスタート。一本一本丁寧に皮を剥き、その日のうちに茹で上げて真空包装するので、柔らかくて香りと甘みがあると好評です。松島ブランド推進委員会の厳正な審査による「松島ブランド」の認定品にもなっています。

https://www.facebook.com/kitizaemontakenoko/

一般社団法人 松島観光協会

https://www.matsushima-kanko.com/

松島町「竹林の恵みと荘厳な古刹を満喫する」バスツアー募集!

旅行期日 2020年12月12日(土)日帰り

旅行代金 1名につき1,500円

募集人員/40名(最少催行人員20名、2シート1名利用)
食事条件/朝0回、昼1回、夕0回
添乗員/仙台駅より全行程同行します
行程/利用貸切バス会社名:みちのく観光
▶9:00 仙台駅東口より出発(貸切バス)
▶10:00 たけのこ工房 吉左衛門で竹林整備のお手伝い
▶12:00 昼食(牛たん炭焼利久松島五大堂店にて、タケノコと牛たんの特別メニュー)
▶13:00 瑞巌寺 松島観光協会・志賀会長の特別ガイドによる見学
▶15:00 松島土産のお買い物
▶16:30 仙台駅東口到着解散(予定)

参加条件 
①「今できることプロジェクト」の趣旨に賛同し、体験型支援についての理解をより深めたいと考えている方。
②当日配布するアンケートに記入いただけること。
③当日写真ならびに映像撮影させていただき、新聞および特設HP・facebookに掲載させていただく場合があることをご了承いただける方。

※高齢の方、もしくは持病(重度のぜんそくなど)や障害がある方は、活動時や災害発生時の安全確保の観点から、主催者の判断で参加をお断りする場合があります。あらかじめご了承ください。

参加希望の方は 
①ウェブからのお申し込み→こらちからアクセスいただき、JTBお申し込みサイト(たびーと)よりお申し込みください。
②ハガキでのお申し込み→代表者の住所、氏名、年齢、電話番号(日中連絡がつきやすい電話)、参加希望人数、参加者全員の氏名と年齢、参加希望動機をご記入の上、下記応募先までお送りください。

応募締切/11月25日(水) ※当日消印有効

※応募多数の場合は抽選となり、当選者には、詳しい旅行条件などを記載した書類を12月3日までに郵送いたしますので、ご確認のうえ旅行代金のお振込みとともに旅行お申し込みをお願いいたします。
※申し込みにあたりご提供いただいた個人情報は、お客さまとの連絡のほか、当プロジェクト推進のために当プロジェクトを主催する河北新報社へ提供いたします。

応募先

【はがき】
〒980-0804 仙台市青葉区大町1-4-1
明治安田生命仙台ビル4F (株)JTB仙台支店
「12月12日出発松島バスツアー」係

【ご旅行内容に関するお問い合わせ】
旅行企画・実施(株)JTB仙台支店 観光庁長官登録旅行業第64号
(一社)日本旅行業協会正会員
〒980-0804 仙台市青葉区大町1-4-1 明治安田生命仙台ビル4F
TEL 022-263-6712(平日9:30~17:30)FAX 022-263-6693

今回の「今できること」の紙面をPDFで見る