河北新報特集紙面2019

2020年2月6日 海辺の新たな交流拠点から発見が待つ半島の旅へ。

海辺の新たな交流拠点から発見が待つ半島の旅へ。

 東日本大震災による甚大な津波被害に見舞われた石巻市鮎川地区に、昨年10月、新たな観光拠点として「ホエールタウンおしか」が誕生しました。飲食店や土産店、乗船券売り場などを備えた観光物産交流施設と、三陸復興国立公園・牡鹿半島エリアの自然や文化を紹介するビジターセンターには、すでに多くの観光客が足を運んでおり、新たな賑わいの発信地として期待が高まっています。このバスツアーでは、「ホエールタウンおしか」の施設見学はもちろん、豊かな海の恵みや地域独特の自然美に触れながら、鮎川地区の魅力を体感します。

たくさんの人々が行き交う賑わいの中心に。

 日本有数の捕鯨基地として栄え、港を中心に歴史ある漁師町が広がっていた鮎川地区。震災による津波で大きな犠牲が出てしまい、約4300の人口は半減してしまいました。この地に、再び出合いと交流が育まれ、誰もがまた帰ってきたいと思う故郷のような場所を作りたいという地元の人々の声によって、「ホエールタウンおしか」が誕生。メインとなる観光物産交流施設に、石巻訛りで“こっちにおいで”という呼びかけを意味する「cottu(こっつ)」と名付けたのは、そんな切なる願いからです。同施設を管理・運営する一般社団法人鮎川まちづくり協会代表理事の齋藤富嗣さんは、「お正月に餅つきを開催したのですが、たくさんの方に喜んでもらえました。この施設ができたことをきっかけに、牡鹿に来てみたいという人たちが増えていると感じています」と、確かな手応えを得ているようです。

半島の自然環境だからこそ得られる学びと感動を。

 施設の北側はまだ工事が完了しておらず、すぐそばにはキャッチャーボート(捕鯨船)がシンボリックにその存在感を主張しています。ここには、建物が全壊して失われてしまった「おしかホエールランド」が今春再開業する予定です。「以前よりも内容を充実させて、海洋研究に携わる方にも利用してもらえるクジラの博物館を目指しています」と、齋藤さん。さらに、「捕鯨文化はもちろんですが、牡鹿半島には豊かな自然と生態系が息づき、子どもだけでなく大人も実体験を通して学べる機会にあふれています。また、定期船で気軽に渡れる島遊びや新鮮でおいしい海の幸も、牡鹿ならではの魅力です。この地を訪れた誰もが心に残る体験ができるよう、意気込みあふれる若いスタッフたちと一緒に面白い企画を作っていければと思っています」と展望も話してくれました。

鮎川港を見渡せるテラスでガイドする齋藤さん

ホエールタウンおしか

 海抜6mの防潮堤の上に、約2万4千平方メートルの敷地を展開。「観光物産交流施設Cottu」と「牡鹿半島ビジターセンター」の2施設が並び、屋外には多目的広場やイベント広場も設けられています。さらに、今年春のオープンを目指して捕鯨文化を伝えるミュージアム「おしかホエールランド」の建設も進行中です。

住所/石巻市鮎川浜南43-1 https://oshika.miyagi.jp/
●観光物産交流施設cottu TEL.0225-24-6644(鮎川まちづくり協会事務局)
開館時間/8:30〜17:00・年中無休
●牡鹿半島ビジターセンター TEL.0225-24-6912
開館時間/9:00〜16:30・水曜休館

「鮎川浜の新しい魅力発見」バスツアー参加者募集!

旅行期日 2020年3月14日(土)日帰り

旅行代金 1名につき1,000円大人・子ども(小学生以下)同額

募集人員/60名(最少催行人員20名) 食事条件/朝0回、昼1回、夕0回
添乗員/仙台駅より全行程同行します
行程/利用貸切バス会社名:みちのく観光
8:00 仙台駅東口より出発(貸切バス)
10:30 鮎川着〜「おしか番屋」で旬の海産物体験(メカブ削ぎ、ワカメの芯抜きなど)
12:15 島周の宿さか井で昼食(海鮮づくしのさか井定食)
13:10 御番所公園見学
14:00 鮎川港〜網地島湾内クルージング ※悪天候の場合は中止。
14:30 ホエールタウンおしか施設案内
15:10 フリータイム(お土産ショッピングなど)
16:00 ホエールタウンおしかより出発
18:30 仙台駅東口到着解散

参加条件

①「今できることプロジェクト」の趣旨に賛同し、観光体験型支援についての理解をより深めたいと考えている方。
②当日配布するアンケートに記入いただけること。
③当日写真ならびに映像撮影させていただき、新聞および特設HP・facebookに掲載させていただく場合があることをご了承いただける方。

※高齢の方、もしくは持病(重度の喘息等)や障害をお持ちの方は、ボランティア活動時や災害発生時の安全確保の観点から、主催者の判断で参加をお断りする場合があります。予めご了承ください。

お申し込み方法

下記のJTBお申し込みサイト(たびーと)よりお申し込みください。

【JTBお申し込みサイト(たびーと)】

お申し込み締切/2月26日(水)

※応募者多数の場合は抽選となり、JTBのサイト上でお知らせいたしますので、期間内にご確認いただきますようお願い申し上げます。
※申し込みにあたりご提供いただいた個人情報は、お客様との連絡のほか、当プロジェクト推進のために当プロジェクトを主催する河北新報社へ提供いたします。

ご旅行内容に関するお問い合わせ

旅行企画・実施(株)JTB仙台支店 観光庁長官登録旅行業第64号 (一社)日本旅行業協会正会員
〒980-0804 仙台市青葉区大町1-4-1 明治安田生命仙台ビル4F
TEL 022-263-6712(平日9:30~17:30)FAX 022-263-6693

今回の「今できること」の紙面をPDFで見る